「AIやデジタルという言葉をよく聞くけれど、何のことかわからない」
「スマートフォンを持っているが、電話とLINEしか使っていない」
「間違えて変なところを押しそうで怖い」
このように感じている方は少なくありません。
スマートフォンやパソコンに苦手意識があるのは、能力が低いからではありません。
多くの場合は、
•専門用語が多い
•説明が速い
•一度にたくさん教えられる
•画面がすぐに変わる
•間違えたときの戻り方がわからない
•詐欺や高額請求が心配
といった理由から、不安を感じています。
初めて自動車を運転するときに、アクセル、ブレーキ、標識、道路のルールを一度に覚えるのが難しいのと同じです。
デジタルも、最初からすべてを使いこなす必要はありません。
まずは、
•画面を触る
•文字を入力する
•前の画面に戻る
•必要な情報を検索する
•困ったときに相談する
という基本から覚えれば十分です。
デジタル庁では、デジタルに苦手意識のある人が取り残されないよう、地域での講習会や相談会への参加を支援する「デジタル推進委員」の取り組みを進めています。全国各地のスマートフォン講座や相談会も公式サイトで案内されています。
この記事では、AIやデジタルの意味をできるだけやさしい言葉で説明し、シニアが最初に何から始めればよいかを順番に紹介します。
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H2-1 デジタルとは何か
「デジタル」という言葉を、難しく考える必要はありません。
日常生活で使う場合、デジタルとは、
文字、写真、音声、数字などの情報を、スマートフォンやパソコンで扱える形にすること
と考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、次のようなものがデジタルです。
•スマートフォンで撮った写真
•LINEで送ったメッセージ
•インターネット上の地図
•電子メール
•電子書籍
•ネット上の動画
•スマートフォンに保存した電話番号
•オンラインで予約した病院やホテルの情報
H3-1 紙とデジタルの違い
紙の手帳に予定を書く方法は、一般的にアナログと呼ばれます。
スマートフォンのカレンダーに予定を入れる方法は、デジタルです。
紙の手帳
•手で書く
•電池が要らない
•すぐに開ける
•紛失すると予定がわからなくなる
•家族とは共有しにくい
スマートフォンのカレンダー
•文字を入力する
•指定した時間に知らせてもらえる
•予定を検索できる
•家族と共有できる場合がある
•端末の充電や操作が必要
どちらが必ず優れているということではありません。
紙が使いやすい場面では紙を使い、デジタルが便利な場面だけデジタルを取り入れればよいのです。
H3-2 デジタル化とは
これまで紙や対面で行っていたことを、スマートフォンやパソコンでも行えるようにすることを、デジタル化と呼びます。
例えば、
•紙の切符から交通系ICカードへ変える
•紙の地図からスマートフォンの地図へ変える
•店頭予約からインターネット予約へ変える
•現金だけでなくスマートフォン決済を使う
•紙の写真をスマートフォンへ保存する
といった変化です。
ただし、すべてをデジタルへ変える必要はありません。
自分が便利だと感じる部分だけ使うことが大切です。
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H2-2 AIとは何か
AIは「人工知能」と訳されます。
簡単にいうと、
人間が行ってきた判断、予測、分類、文章作成などの一部を、コンピュータが行う仕組み
です。
AIは人間のような体や心を持つ存在ではありません。
コンピュータが大量の情報から特徴や規則性を見つけ、与えられた目的に応じて結果を出す技術です。
H3-1 身近なAIの例
AIは、すでに日常生活のさまざまな場面で使われています。
•スマートフォンの顔認証
•写真を人物や場所ごとに整理する機能
•地図の経路案内
•動画や音楽のおすすめ
•迷惑メールの判定
•音声を文字に変える機能
•外国語の翻訳
•インターネット検索
•家電の自動運転
•ChatGPTなどの会話型AI
「AIを使ったことがない」と思っていても、実際には知らないうちに利用している場合があります。
H3-2 AIは何でも知っているわけではない
AIは便利ですが、何でも正しく答えられるわけではありません。
AIの回答には、
•古い情報
•間違った説明
•存在しない制度や商品
•誤った数字
•不自然な推測
•一般化しすぎた助言
が含まれることがあります。
文章が自然で自信があるように見えても、内容が正しいとは限りません。
そのため、医療、お金、法律、契約、災害などの重要な情報は、必ず公的機関や専門家の情報で確認します。
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H2-3 生成AIとは何か
生成AIとは、文章、画像、音声などの新しい内容を作るAIです。
代表的な使い方には、次のようなものがあります。
•質問に文章で答える
•手紙の下書きを作る
•献立を考える
•旅行計画の案を出す
•難しい文章をやさしく説明する
•長い文章を短くまとめる
•アイデアを考える
•外国語を翻訳する
•写真やイラストを作る
ChatGPTも生成AIの一つです。
OpenAIの公式案内では、ChatGPTへ入力する質問や指示を「プロンプト」と呼びます。プロンプトは文字だけでなく、利用できる機能や環境によって、画像、音声、ファイルなどを使うこともできます。
H3-1 生成AIは検索とは違う
インターネット検索では、関連するウェブサイトの一覧が表示されます。
生成AIでは、入力された質問に合わせて、文章として回答が作られます。
検索の例
「70代 趣味 おすすめ」
と入力すると、関連する記事の一覧が表示されます。
生成AIの例
「70代で膝に不安があります。自宅で一人で始められ、月1,000円以内で楽しめる趣味を5つ教えてください」
と質問すると、条件に合わせた提案が文章で表示されます。
ただし、生成AIが示した情報の出典や正確性は、自分で確認する必要があります。
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H2-4 スマートフォン・インターネット・アプリの関係
デジタル用語がわかりにくい理由の一つは、似たような言葉が多いことです。
ここでは、身近な道具に置き換えて説明します。
H3-1 スマートフォンは「道具箱」
スマートフォンは、電話だけでなく、さまざまな機能を入れられる道具箱です。
スマートフォンの中には、
•電話
•カメラ
•時計
•地図
•電卓
•カレンダー
•メモ帳
•ラジオ
•テレビ
•辞書
•翻訳機
のような機能があります。
H3-2 アプリは「道具箱に入れる道具」
アプリとは、スマートフォンで特定の仕事をするためのソフトウェアです。
例えば、
•LINE:メッセージや通話
•地図アプリ:現在地や道順の確認
•天気アプリ:天気予報の確認
•カメラアプリ:写真撮影
•カレンダーアプリ:予定管理
•ChatGPT:AIとの会話
などがあります。
H3-3 インターネットは「情報が行き来する道路」
インターネットは、スマートフォンやパソコンを世界中の情報とつなぐ仕組みです。
道路を使って人や荷物が移動するように、インターネット上では文字、写真、動画などの情報が移動します。
H3-4 Wi-Fiは「インターネットへの入口」
Wi-Fiは、ケーブルを使わずにスマートフォンやパソコンをインターネットへ接続する方法です。
自宅のWi-Fiへ接続すると、契約内容によってはスマートフォンの通信量を節約できます。
ただし、駅、空港、店などの無料Wi-Fiには、安全性が十分でないものもあります。
無料Wi-Fiへ接続中は、銀行、クレジットカード、重要な個人情報の入力を避ける方が安全です。
H3-5 アカウントは「本人確認用の会員証」
アカウントとは、インターネット上のサービスを利用するための登録情報です。
一般的には、
•メールアドレス
•電話番号
•利用者名
•パスワード
などを使って登録します。
H3-6 パスワードは「鍵」
パスワードは、他人が自分のアカウントへ入れないようにする鍵です。
同じパスワードを複数のサービスで使い回すと、一つが盗まれた際に、ほかのサービスにも不正ログインされる危険があります。
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H2-5 シニアの暮らしにデジタルが役立つ10の場面
1 家族との連絡
LINEやビデオ通話を使うと、遠方に住む家族とも連絡できます。
写真や動画を送ることもできます。
2 地図と道案内
現在地から目的地までの道順、所要時間、交通機関などを確認できます。
ただし、地図を見ながら歩くときは、立ち止まって確認しましょう。
3 天気予報と防災情報
雨の時間、台風、地震、避難情報などを確認できます。
災害時は、自治体、気象庁、テレビ、ラジオなど複数の情報源を確認することが重要です。
4 病院や店舗を探す
病院、薬局、スーパー、飲食店などの場所や営業時間を調べられます。
営業時間や休診日は変更されることがあるため、必要に応じて公式情報や電話で確認します。
5 写真を撮影・整理する
家族、旅行、料理、花などを撮影し、日付順に保存できます。
大切な写真は、別の場所にも保存しておくと安心です。
6 予定を管理する
通院、薬、ゴミ出し、家族との予定などをカレンダーへ登録できます。
指定した時間に音や画面で知らせる機能もあります。
7 音声で入力する
文字入力が苦手な場合は、マイクの印を押して話すことで文字を入力できる場合があります。
手や指が動かしにくい方にも役立ちます。
8 文字を大きくする
スマートフォンの設定から、文字や画面表示を大きくできます。
画面を拡大する機能や、文字を読み上げる機能が用意されている端末もあります。
9 趣味や学習に使う
料理、園芸、語学、体操、写真、歴史などの情報を調べられます。
動画を参考にする場合は、情報の発信者や安全性を確認しましょう。
10 AIへ相談する
生成AIを使うと、
•献立案
•旅行の候補
•趣味の提案
•手紙の下書き
•難しい用語の説明
などを依頼できます。
ただし、AIの回答は参考案として使い、最終判断は自分や専門家が行います。
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H2-6 シニアが最初に覚えたい5つの基本操作
すべての機能を覚える必要はありません。
まずは次の5つを練習しましょう。
基本操作1 画面を軽く押す
画面上の文字や印を指で一度軽く押す操作を「タップ」と呼びます。
強く押す必要はありません。
基本操作2 画面を上下に動かす
画面へ指を置き、上下へ動かす操作を「スクロール」と呼びます。
長い文章や写真を見るときに使います。
基本操作3 前の画面へ戻る
操作を間違えたときは、前の画面に戻る印を探します。
機種によって、
• 左向きの矢印
• 画面下部の三角形
• 左端から右へ指を動かす
など、戻り方が異なります。
最初に家族や販売店へ、自分の機種の戻り方を教えてもらいましょう。
基本操作4 文字を入力する
文字入力には、次の方法があります。
• 画面のキーボードを押す
• 音声入力を使う
• 手書き入力を使う
• 予測変換から言葉を選ぶ
入力が苦手な方は、音声入力から始める方法があります。
基本操作5 ホーム画面へ戻る
操作中に迷ったときは、最初の画面であるホーム画面へ戻ります。
ホーム画面への戻り方も機種によって異なるため、紙に書いてスマートフォンケースへ入れておくと安心です。
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H2-7 最初に覚えると便利なアプリ7選
1 電話
電話をかける、受ける、履歴からかけ直す方法を覚えます。
2 連絡先
家族、病院、相談窓口などの電話番号を登録します。
3 カメラ
写真を撮る、撮った写真を見る、不要な写真を削除する方法を覚えます。
4 地図
現在地、目的地、徒歩や電車での経路を確認します。
5 天気
今日と翌日の天気、気温、雨の予報を確認します。
6 カレンダー
通院や予定を登録し、通知を設定します。
7 メッセージ・通話アプリ
家族へ短いメッセージや写真を送ります。
最初からすべて覚えるのではなく、一つのアプリを数日練習してから次へ進みましょう。
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H2-8 デジタルへの苦手意識をなくす7つの考え方
考え方1 すべて覚えなくてよい
専門家でも、スマートフォンのすべての機能を覚えているわけではありません。
必要な機能だけ使えれば十分です。
考え方2 忘れても問題ない
操作を忘れたら、もう一度確認すればよいのです。
紙の手順書や写真を残しておきましょう。
考え方3 同じ操作を繰り返す
一度説明を聞くだけでは、操作は身につきません。
同じ操作を何度も行うことで、少しずつ覚えられます。
考え方4 一度に一つだけ練習する
一日に、
• 電話
• 写真
• LINE
• 地図
• インターネット検索
をすべて覚えようとすると混乱します。
今日は写真だけ、明日は地図だけというように分けましょう。
考え方5 間違えてもすぐに壊れない
画面を一度間違えて押しただけで、スマートフォンが壊れることは通常ありません。
ただし、購入、契約、送金、削除などの画面では、内容をよく確認します。
考え方6 わからない言葉はその場で聞く
「アカウント」「ログイン」「アップデート」など、わからない言葉を放置しないようにします。
説明する人に、
「その言葉の意味を、別の言い方で説明してください」
と伝えましょう。
考え方7 人と比べない
同じ年代でも、仕事や生活でデジタルを使ってきた経験は異なります。
覚える速さではなく、昨日より一つできることが増えたかを大切にしましょう。
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H2-9 デジタルを安全に使う7つの基本ルール
デジタルを避けるのではなく、安全の基本を覚えて使うことが大切です。
IPAの「情報セキュリティ10大脅威2026」個人編では、フィッシング、不正ログイン、クレジットカード情報の不正利用、サポート詐欺、不正アプリ、スマートフォン決済の不正利用などが主要な脅威として挙げられています。
ルール1 知らない相手からの連絡をすぐ信用しない
次のような連絡には注意します。
• 未払い料金があります
• 荷物を持ち帰りました
• アカウントが停止されます
• 還付金があります
• 当選しました
• 投資で必ず利益が出ます
• 至急、電話してください
不安を感じても、メッセージに書かれた電話番号やリンクを使わないようにします。
公式サイトや正式な電話番号から確認してください。
ルール2 リンクをすぐ押さない
メールやSMSに書かれた青い文字やボタンを押すと、偽サイトへ誘導される場合があります。
特に、銀行、宅配会社、通信会社、カード会社を名乗る連絡には注意します。
ルール3 暗証番号やパスワードを教えない
銀行、警察、市役所、家族を名乗る相手から聞かれても、
• パスワード
• 暗証番号
• 認証コード
• クレジットカード番号
• セキュリティコード
を安易に伝えないでください。
ルール4 同じパスワードを使い回さない
重要なサービスでは異なるパスワードを使い、利用できる場合は多要素認証を設定します。
多要素認証とは、パスワードだけでなく、スマートフォンへ届く確認コードや指紋・顔認証などを組み合わせる方法です。
ルール5 アプリは公式の場所から入れる
アプリは、端末に用意されている公式のアプリストアから入れます。
メールや広告から突然勧められたアプリを入れないようにしましょう。
特に、知らない相手から「遠隔操作アプリを入れてください」と言われた場合は注意が必要です。
ルール6 偽の警告画面に電話しない
インターネットを見ていると、突然、
「ウイルスに感染しました」
「今すぐサポートへ電話してください」
という警告が表示される場合があります。
IPAは、偽警告が表示されただけであればウイルス感染とは限らず、画面に表示された電話番号へ連絡せず、警告画面を閉じることを案内しています。
ルール7 迷ったら一人で判断しない
金銭、契約、送金、アプリの追加などを求められた場合は、その場で行わないようにします。
一度画面を閉じ、
• 家族
• 携帯電話会社
• 警察相談窓口
• 消費生活センター
• 地域のスマートフォン相談会
などへ相談しましょう。
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H2-10 AIを使うときの7つの注意点
注意1 個人情報を入力しすぎない
AIへ質問するときは、次の情報を安易に入力しないようにします。
• 氏名
• 住所
• 電話番号
• 生年月日
• マイナンバー
• 銀行口座
• クレジットカード番号
• パスワード
• 病院の診察券番号
• 家族の個人情報
• 勤務先の秘密情報
質問に必要な場合でも、仮名やおおまかな情報へ置き換えます。
注意2 医療判断を任せない
AIへ症状を相談することはできますが、診断や治療を確定するものではありません。
胸痛、呼吸困難、意識障害などの緊急症状がある場合は、AIへ質問するのではなく、救急要請や医療機関への連絡を優先します。
注意3 お金の判断を任せない
投資、保険、相続、税金、年金などは、制度や個人条件によって答えが変わります。
AIの説明を参考にしても、金融機関、公的窓口、税理士、ファイナンシャルプランナーなどへ確認しましょう。
注意4 法律や制度は公式情報で確認する
法律、補助金、行政手続きは変更されることがあります。
AIが示した制度名や条件は、国や自治体の公式サイトで確認してください。
注意5 存在しない情報を作ることがある
生成AIは、存在しない本、研究、会社、商品、制度などを、本当にあるように説明する場合があります。
名前、数字、日付、出典は確認しましょう。
注意6 偏った回答になることがある
AIの回答は、質問の仕方や学習に使われた情報の影響を受けます。
一つの回答だけで決めず、別の視点や公的情報も確認します。
注意7 最終判断は人が行う
AIは、考えを整理したり、候補を出したりする道具として使います。
人生、健康、お金、契約などの最終判断を、AIだけに任せないようにしましょう。
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H2-11 シニアがAIへ質問するときの基本形
AIへ質問するときは、次の4点を伝えると、希望に近い回答が得られやすくなります。
1 自分の立場
例:
「私は70代です」
2 知りたいこと
例:
「自宅でできる趣味を探しています」
3 条件
例:
「膝に不安があり、月1,000円以内が希望です」
4 答え方
例:
「難しい言葉を使わず、5つ教えてください」
質問例
「私は70代です。膝に不安があります。自宅で一人ででき、月1,000円以内で始められる趣味を、難しい言葉を使わず5つ教えてください」
このように具体的に伝えると、AIが条件に合わせやすくなります。
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H2-12 初心者が覚えておきたいデジタル用語15選
1 スマートフォン
電話、カメラ、インターネットなどを一台で使える機器です。
2 アプリ
スマートフォンで特定の機能を使うためのソフトウェアです。
3 インターネット
世界中の情報や機器をつなぐ仕組みです。
4 Wi-Fi
無線でスマートフォンやパソコンをインターネットへつなぐ方法です。
5 アカウント
サービスを利用するための登録情報です。
6 ログイン
登録した本人としてサービスへ入ることです。
7 ログアウト
利用中のサービスから退出することです。
8 パスワード
本人以外がサービスへ入れないようにする秘密の文字列です。
9 認証コード
本人確認のため、SMSやメールなどへ届く一時的な数字です。
10 アップデート
アプリやスマートフォンの機能を新しくしたり、安全上の問題を修正したりすることです。
11 ダウンロード
インターネット上の情報やアプリを、自分の端末へ取り込むことです。
12 検索
知りたい言葉を入力し、関連情報を探すことです。
13 生成AI
質問に答えたり、文章や画像などを作ったりするAIです。
14 プロンプト
AIへ入力する質問や指示です。
15 クラウド
写真や文書などを、自分の端末だけでなく、インターネット上の保管場所へ保存する仕組みです。
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H2-13 家族に教えてもらうときの5つのコツ
家族に教えてもらう場合、説明する側と教わる側の両方に工夫が必要です。
コツ1 一度に一つだけ聞く
「スマートフォンを全部教えて」ではなく、
「今日は写真の送り方だけ教えて」
と伝えます。
コツ2 操作を代わりにしてもらわない
家族がすべて操作すると、自分では覚えにくくなります。
説明を聞きながら、自分の指で操作しましょう。
コツ3 手順を紙に書く
例えば、
1. LINEを開く
2. 家族の名前を押す
3. 写真の印を押す
4. 送りたい写真を選ぶ
5. 送信を押す
というように書きます。
コツ4 同じ質問をしてもよいと伝える
忘れることを前提に、繰り返し確認します。
教える側も、「前に教えた」と責めないことが大切です。
コツ5 わからない言葉を止めてもらう
説明中に知らない言葉が出たら、
「その言葉の意味を先に説明してください」
と伝えましょう。
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H2-14 無料・低料金で相談できる場所
デジタル庁は、全国各地で開催される講習会・セミナーなどの情報を掲載しています。対象年齢や居住地域が限定される講座もあるため、参加条件の確認が必要です。
相談先の例
• 市区町村役場
• 公民館
• 図書館
• 地域包括支援センター
• 携帯電話会社の店舗
• 家電量販店
• シニア向けスマートフォン教室
• デジタル推進委員が関わる講習会
• 社会福祉協議会
• 地域の生涯学習講座
講座へ参加する前に確認すること
• 参加費
• 対象年齢
• 持参するスマートフォン
• 予約の要否
• 個別相談があるか
• 商品購入が条件になっていないか
• パスワードを他人へ伝える必要がないか
相談員であっても、銀行口座の暗証番号や重要なパスワードを伝えないようにします。
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H2-15 スマートフォン教室を上手に利用する方法
H3-1 質問を一つに絞る
「スマートフォン全般」ではなく、
• 写真を家族へ送りたい
• 文字を大きくしたい
• 地図を使いたい
• 不要な通知を止めたい
など、具体的な目的を決めます。
H3-2 自分の端末で練習する
機種によって画面や操作が異なります。
可能であれば、普段使っている端末で教えてもらいましょう。
H3-3 メモを取る
説明だけでは忘れやすいため、紙に手順を書きます。
操作画面を別の端末で写真に撮ってもらう方法もあります。
H3-4 帰宅後すぐに復習する
教室の当日か翌日に、同じ操作をもう一度行います。
H3-5 高額な契約を即決しない
教室や相談をきっかけに、
• 新しい端末
• 通信プラン
• セキュリティ商品
• 有料サポート
• 不要なオプション
を勧められる場合があります。
契約内容と総額を確認し、必要に応じて家族へ相談してください。
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H2-16 デジタル初心者が避けたい5つの失敗
失敗1 最初から多くのアプリを入れる
アプリが増えると、どれを使えばよいかわからなくなります。
必要なものだけ入れましょう。
失敗2 何でも無料だと思う
無料と表示されていても、途中から有料になるサービスがあります。
購入や登録の画面では、金額を確認します。
失敗3 わからない画面で何度も押す
予想外の画面が出た場合は、何度も押さず、一度止まります。
画面を閉じる、ホームへ戻る、相談するという順番で対応します。
失敗4 パスワードを端末に貼る
端末の背面やケースにパスワードを書いて貼ると、紛失した際に不正利用される危険があります。
保管方法は家族や信頼できる相談員と検討しましょう。
失敗5 家族の説明だけで終える
家族が操作しているところを見るだけでは、身につきにくくなります。
必ず自分の手で繰り返し操作します。
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H2-17 AI・デジタル活用セルフチェック
基本操作
□ 電源の入れ方と切り方がわかる
□ 充電方法がわかる
□ ホーム画面へ戻れる
□ 前の画面へ戻れる
□ 文字を入力できる
□ 音声入力を使える
生活活用
□ 電話をかけられる
□ 写真を撮れる
□ 家族へメッセージを送れる
□ 天気を確認できる
□ 地図を確認できる
□ カレンダーへ予定を入れられる
安全対策
□ 知らないリンクをすぐ押さない
□ パスワードを他人へ教えない
□ 認証コードを他人へ教えない
□ 不審な警告画面へ電話しない
□ 迷ったら家族や相談先へ確認する
AI活用
□ AIは間違うことがあると理解している
□ 個人情報を入力しない
□ 医療やお金の判断をAIだけに任せない
□ 重要情報は公式サイトで確認する
□ AIを相談や下書きの道具として使う
チェックできない項目があっても問題ありません。
一つずつ練習していきましょう。
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H2-18 7日間・AIデジタル入門プラン
1日目 戻る操作を覚える
ホーム画面と前の画面へ戻る方法を練習します。
最も大切なのは、迷ったときに元の画面へ戻れることです。
2日目 文字と音声を入力する
短い言葉を文字で入力し、次に音声入力を試します。
例:
「今日の天気」
3日目 写真を撮る
身近な物を3枚撮影し、撮った写真を開きます。
削除方法も確認します。
4日目 天気と地図を見る
自宅周辺の天気と、近くの図書館や公園の場所を調べます。
5日目 予定を登録する
通院、ゴミ出し、家族との約束など、一つの予定をカレンダーへ登録します。
6日目 AIへ簡単な質問をする
例:
「冷蔵庫に卵、キャベツ、豆腐があります。簡単な夕食を3つ提案してください」
個人情報は入力しません。
7日目 安全設定を確認する
• 画面ロック
• パスワード
• アプリの更新
• 緊急連絡先
• 家族への相談方法
を確認します。
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H2-19 30日間で身につけたいデジタル習慣
第1週 基本操作
• ホームへ戻る
• 文字を入力する
• 電話をかける
• 写真を撮る
第2週 暮らしへの活用
• 天気を見る
• 地図を使う
• 予定を登録する
• 家族へ写真を送る
第3週 情報を調べる
• 病院や店を検索する
• 公的機関のサイトを見る
• 図書館や講座を調べる
• 情報の日付と発信元を確認する
第4週 AIと安全対策
• AIへ質問する
• 回答を確認する
• 個人情報を入力しない
• 詐欺メッセージの特徴を覚える
• 困ったときの相談先を確認する
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まとめ
AIやデジタルは、若い人や専門家だけのものではありません。
スマートフォンやAIを活用すると、
• 家族と連絡する
• 写真を残す
• 道順を調べる
• 天気や防災情報を見る
• 予定を管理する
• 趣味を学ぶ
• AIへ相談する
といったことができます。
ただし、最初からすべてを覚える必要はありません。
シニアがデジタルへの苦手意識をなくすために大切なのは、次の5点です。
1. 一度に一つだけ覚える
2. 自分の手で繰り返す
3. 戻る操作を最初に覚える
4. わからない言葉をそのままにしない
5. 迷ったら一人で判断しない
安全面では、
• 知らないリンクを押さない
• パスワードや認証コードを教えない
• 偽の警告画面へ電話しない
• 個人情報をAIへ入力しない
• 重要な情報は公式サイトで確認する
ことが重要です。
デジタルを使いこなすとは、すべての機能を覚えることではありません。
自分の生活に必要な機能を、安全に一つずつ使えるようになること
です。
まずは今日、スマートフォンで、
ホーム画面へ戻る操作と、写真を1枚撮る操作
の二つだけ練習してみましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 70代、80代からでもスマートフォンを覚えられますか?
覚えられます。
一度に多くの操作を覚えず、自分に必要な機能を一つずつ繰り返すことが大切です。
紙の手順書や個別相談も活用しましょう。
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Q2. AIとインターネット検索は同じですか?
同じではありません。
検索は関連するウェブサイトを探す仕組みで、生成AIは質問に合わせた回答文を作る仕組みです。
どちらも間違った情報や古い情報が含まれる可能性があるため、重要な内容は公式情報で確認します。
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Q3. ChatGPTは無料で使えますか?
利用できるプランや機能は変更されることがあります。
利用前に、公式の案内で料金、利用条件、使える機能を確認してください。
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Q4. スマートフォンを間違えて押すと壊れますか?
通常、画面を一度間違えて押しただけで端末が壊れることはありません。
ただし、購入、契約、送金、データ削除の確認画面では、内容を読んでから操作します。
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Q5. パスワードを忘れそうで心配です
パスワード管理の方法を家族や信頼できる相談員と決めましょう。
端末の背面へパスワードを貼るなど、他人から見える保管方法は避けてください。
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Q6. 突然「ウイルスに感染した」と表示されました
画面に書かれた電話番号へ連絡したり、ボタンを押したりしないでください。
偽のセキュリティ警告である可能性があります。
画面を閉じられない場合は、IPAの案内や信頼できる相談窓口へ確認しましょう。
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Q7. AIへ病気の相談をしてもよいですか?
症状について一般的な情報を聞くことはできますが、AIは医師の診断の代わりにはなりません。
緊急性のある症状では、AIより救急要請や医療機関への相談を優先してください。
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Q8. スマートフォン教室はどこで探せますか?
市区町村、公民館、図書館、携帯電話会社、地域包括支援センターなどで確認できます。
デジタル庁の公式サイトでも、地域で開催される講習会やセミナーが案内されています。
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Q9. 家族に何度も同じことを聞くのが申し訳ありません
操作は繰り返さなければ身につきません。
一度に一つだけ質問し、自分で操作し、紙に手順を書くと、家族へ聞く回数を少しずつ減らせます。
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Q10. AIの回答が正しいか、どう判断すればよいですか?
次の点を確認します。
• 情報の日付
• 発信元
• 公的機関の説明
• 複数の情報源
• 数字や固有名詞
• 医師や専門家の判断が必要か
自然な文章で書かれていても、正しいとは限りません。
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